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猫の妊娠
猫の妊娠可能年齢
猫は、早い子では生後4~5ヶ月で性成熟を迎え、生後5~6ヶ月から妊娠可能になります。
10才以上の高齢になっても妊娠可能とされていますが、高齢出産はリスクがあり、死産になったり、子猫の状態が悪く産まれてすぐに亡くなってしまう確率も高くなります。
また、母猫に体力が無いため出産後に衰弱して亡くなったり、そのために子猫が育たない事もあります。
母子共に健康に出産できるのは、7~8才くらいまでと考えましょう。
猫の妊娠の時期・季節
猫は人と違い、交尾の刺激によって排卵する「交尾排卵」なので、いわゆる生理というものがありません。
そして、1日の日照時間が長い1~9月を繁殖期とする「季節発情」を特徴とします。
この繁殖期の間、初めは弱い発情を示し(発情前期)、その後発情期を迎え、交尾がなければ性的に休止状態になる(発情休止期)、という事を何度か繰り返します。
個体差がありますが、平均的には約2週間の発情を示した後1~2週間休むという事を2、3回繰り返し、1~2ヶ月の期間を空けて再び発情します。
そして、この時期を過ぎると約3ヶ月の非発情期を迎えます。
ただし、これは日照時間による周期なので、屋内で長い間人工的な照明を浴びて暮らしている猫では、冬場でも発情期を迎える場合があります。
猫が妊娠する確率
前述したように、猫は交尾排卵です。
オスの陰茎は先端がギザギザになっていて、交尾の時にメスに痛みの刺激を与える事により排卵を誘発します。
通常、交尾が行われてから24~36時間後に排卵し、2~4日後に発情は終了します。
この交尾排卵という性質のため、猫は90%以上という非常に高い確率で妊娠します。
猫の妊娠の兆候
交尾をすると、メス猫は交尾排卵の痛みからオス猫にパンチしたり、攻撃します。
その後、オス猫から離れひっくり返ってお腹を見せ、床にゴロゴロと転がる様子が見られます。
猫の妊娠の症状
妊娠20日頃、いつもは目立たない乳首がピンクに膨らみ、30日頃には乳房やお腹の膨らみがわかるようになります。
この頃妊娠に気付く飼い主さんが多いようです。
妊娠45日頃になると食欲が増して活動量は低下し、50日頃には胎動がハッキリとわかるようになります。
そして、出産間近になると乳首からお乳が出てくるようになります。
更に、出産の約24時間前から急激に食欲が低下します。
猫の妊娠から出産までの期間は何カ月
猫の妊娠期間は59~65日くらいです。
お腹の子の数が多い場合はこの期間は短く、少ないと長くなる傾向があります。
猫の妊娠・何匹くらい
猫が一度に出産する数は、2~8匹と幅があります。
出産する数に影響する要因は、オス猫とメス猫の健康状態・年齢・遺伝的な繁殖力などが挙げられます。
お腹の子の数が多過ぎると、全体的に発育不良の子が産まれたり、母乳の取り合いに負けた弱い子が十分に母乳を飲めずに亡くなる場合があります。
逆に少なすぎると胎児は大きくなり、難産の原因となります。