犬の病気

犬の病気の種類とその症状・病気になりにくい犬種

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犬の病気

犬の病気の種類

【感染症】
・ケンネルコフ
犬の風邪の総称です。

・狂犬病
狂犬病ウイルスにより感染する病気で、人間にも感染します。

・ジステンパー
ジステンパーウイルスにより感染します。非常に感染力が強いウイルスです。

・パルボウイルス
子犬のみが発症する、致死率と感染率が非常に高い病気です。

【目】
・白内障
水晶体が白く濁る病気で、老犬に多く見られます。

・緑内障
眼房水という液体が上手く排出されない事により眼圧が高くなり発症する病気で、失明の危険性があります。

・チェリーアイ
目頭の第三眼瞼という部分が外に飛び出てしまう病気です。

・逆まつげ
上瞼のまつ毛が眼球に向かって生えている状態です。

【耳】
・外耳炎
鼓膜から耳の入り口までの外耳道が炎症を起こします。

・中耳炎
耳の中の中耳という部分が炎症を起こします。

【鼻】
・鼻腔狭窄症
通常よりも鼻の穴が狭く、呼吸がしにくい状態の事を言います。
パグやフレンチブルドックなど短頭種に多くみられます。

【皮膚】
・真菌
皮膚に発生するカビの一種で、脱毛や皮膚のかさつきとういう症状が現れます。
人間にも感染します。

・アカラス(ニキビダニ)
毛穴に巣くう寄生虫の一種です。
全ての犬が発症するわけではなく、免疫が低下した場合に脱毛や皮膚のただれが現れます。

【骨】
・室骸骨脱臼(パテラ)
膝関節の骨がずれる状態を言います。骨の細い犬に多いですが、軽度なら日常生活に問題ないです。
重度だと手術が必要になります。

・レッグペルテス
ふとももの骨(骨頭)が壊死する病気です。
トイプードルのように骨の細い犬種に多く見られます。

・股関節形成不全
股関節を受け止めるカップに、足の骨がうまくはまらない病気で、ゴールデンやラブラドールに多い病気です。

【脳・神経・血管】
・水頭症
脳室に脳脊髄液が正常値よりも溜まり、脳を圧迫する病気です。
現れる症状は脳を圧迫する場所により異なります。

・てんかん
けいれん・失禁・口から泡を吹くといった症状が現れます。
原因は不明で、どの犬でも発症する可能性があります。

・門脈シャント
血管異常の病気です。
本来存在しない血管を通って、解毒されるはずの毒素が全身に回り障害を引き起こします。

・低血糖
血糖値が正常値よりも下がる病気です。

・チアノーゼ
血液中の酸素が不足し、舌が紫に変色します。

【腸・食道】
・腸管逸脱
臍ヘルニア、鼠径ヘルニアのヘルニア輪から腸が飛び出た状態です。

・脱肛
下痢などでいきんだ時に直腸が肛門から出てしまう病気です。

・巨大食道症
食道の拡張により運動機能が低下してしまい、食後すぐ嘔吐してしまいます。

【寄生虫】
・コクシジウム

・ジアルジア

・回虫

・トリコモナス

・糞線虫
上記五つはいずれもが腸に寄生する寄生虫で、子犬などは下痢・嘔吐・食欲不振などの症状が強く出ます。

・フィラリア
蚊を媒介して感染し、肺動脈や心臓に寄生する寄生虫です。

【その他】
・悪性腫瘍
癌の事で、老犬の多くがなる病気です。

・肺炎
ケンネルコフをこじらせた時などに発症します。

・アジソン病
副腎皮質ホルモンの分泌が少ない為に起こります。

犬の病気の症状

・くしゃみ
ウイルスの感染以外にも、埃など異物を吸い込んだ時にも起こります。

・嘔吐
消化不良や食道の異常、寄生虫の発生など様々な場面で起こります。

・下痢
形がなく、液状の便が出る事を言います。嘔吐と同様で、様々な病気の症状として現れます。

・血便
便に血液が混ざっている状態です。

・粘膜便
便と一緒に粘膜状のものが混ざっている状態です。

・咳
気管支炎の病気や、胸・喉を圧迫した場合にも出ます。

・鼻水
透明の鼻水なら心配するほどではないですが、黄色や青っ鼻が出た時は病気の症状と考えていいでしょう。

・失神
意識が無くなる状態で、てんかんや低血糖などが発症している時に起こりやすい症状です。

・発熱
犬の平均体温は約38度なので、それを上回る状態を言います。

・フケ
皮膚疾患や不衛生により発生します。

・脱毛
皮膚疾患やストレスにより起こります。

病気になりにくい犬の犬種

誰もが犬を飼う時に、できるだけ病気になりにくい犬を探すと思いますが、犬は体形や特徴によりそれぞれがかかりやすい病気をもっている為、「病気になりにくい犬」を探すのは難しい事だと言えます。

先ほど書いたように、体の大きなラブラドールやゴールデンは股関節形成不全になる可能性が他の犬より高い犬種です。

なら大型犬より小型犬の方が病気になりにくいのかというと、そんな事はありません。

プードルのように骨の細い犬は膝関節の骨が外れる膝蓋骨脱臼や、太ももの骨(骨頭)が壊死するレッグペルテスになりやすい犬種です。

おでこの丸み(アップルヘッド)が特徴的なチワワは水頭症の発症が多い犬種で、シーズーは油分が多い為、皮膚疾患にかかりやすい犬種です。

このように、その犬種の特徴や体の大きさでなりやすい病気は変わってきますが、どの犬種もが何らかの病気にかかるリスクを持っています。

また、先天性の病気もなく、身体的特徴からくる病気にかからなくても、ウイルス・菌・寄生虫に感染する可能性はどの犬も同じようにあります。

犬が特別弱い生き物というわけではありません。

どんなに健康体の犬でも、人間と同じで生き物である以上病気になる可能性が全くない犬は存在しないのです。

 



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