犬の病気

犬のてんかんの原因・症状・発作の前兆・寿命・てんかんを起こしたときの対処法・薬の値段・治療法・治るのか

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犬のてんかんの原因

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犬のてんかん

犬のてんかんの原因

犬のてんかんの原因は様々で、中には原因が特定できないのも多くあります。

また、てんかんの原因には以下の2つに分類することができます。

・特発的(とくはつてき)てんかん
原因不明のてんかんになり、生まれつきてんかんになりやすい遺伝子を持つとされていますが、現在(2018年12月)でも原因が明らかにされていません。

・症候(しょうこう)てんかん
原因が特定されているてんかんになり、脳の一部が損傷している事が原因のてんかんになります。

例えば、事故などで脳にダメージを受ける。
あるいは、脳梗塞・脳出血などが原因で脳に障害が残ったなどが症候(しょうこう)てんかんの原因です。

犬のてんかんの症状

てんかんの症状は様々ありますが、脳の過剰な電気信号によりてんかんは起ります。

信号によって、症状として体の一部、あるいは全身が「けいれん」します。

けいれんは数十秒から2~3分で収まることもありますが、重症な子は20~30分けいれんが収まらない場合もあり、一度けいれんが収まったとしても連続して発作が起こる事もあるので予測できません。

てんかん発作は以下の2つに分類されます。

・部分発作
脳の一部に過剰な電気信号が行くことで起きる発作。意識がある場合と、意識が無い場合があり、症状としては、フラフラと歩きまわる・表情が突っ張っている・急に吠えだす・首がねじれる・手足をバタつかせる・何も食べでいないのに、口をモグモグしている・嘔吐などがあげられます。

・全身発作
脳の広い範囲に過剰な電気信号が行くことで起きる発作。
全身発作では意識が無いことがほとんどで、突然倒れる・手足を伸ばしたまま硬直する・白目をむく・意識を失い、手足をバタつかせる・糞や尿をもらすなどの症状があげられます。

犬のてんかん発作の前兆

てんかん発作の前兆として以下の6つがあります。

・急に吠えだす
・ぼーっとしている
・壁にぶつかりながら歩く
・よだれを垂らす
・泡を吹く
・息が荒い

発作の前兆は個体によって様々になりますが、急に発作が始まることが多く、愛犬の様子が少しでもおかしいと思ったら、そばにいて様子を見ることが重要です。

てんかんする犬の寿命

てんかんの発作を見る度に、愛犬のあまりにも苦しそうな様子に圧倒され、長生き出来ないのではないかと不安に思う飼い主さんも多くいると思います。

たしかに、病気をしたことがない健康的な犬に比べると、てんかん持ちの子の方が寿命は短いですが、決して短命ではありません。

さらに、愛犬への細やかなケアを怠らない事で10数年生きることもできます。

犬がてんかんを起こした時の対処方法

愛犬が急にてんかん発作になったら、焦るのは分かりますが、まずは飼い主さんが冷静になることが大切です。

冷静になり以下の内容を一つずつ焦らずに確認し、対処しましょう。

・気道の確保
泡や吐いたゲロがのどに詰まらないように横向きにさせるか、小型犬なら抱きかかえましょう。
口の中に詰まっている嘔吐物があれば指でかき分けて出して下さい。

・安全の確認
手足をバタつかせても物などにぶつかることがないような、広い場所に愛犬を移動させます。
この時に脱糞や尿を漏らすこともあるので、タオルやオシッコシートをひきましょう。

・てんかんが収まるまで様子をみる
発作が収まるまで何分かかったか覚えておき、かかりつけの獣医師に報告しましょう。

犬のてんかん発作は治る?

症状にもよりますが、てんかんは完全に完治するのが難しい病気です。

しかし、飼い主がてんかん発作をしっかり理解し、抗てんかん薬による治療をすることで、発作を70%~90%に抑えることもできます。

犬のてんかん薬の値段

抗てんかん薬で処方される薬は以下の種類があります。

フェノバルビタール:1日2回投与
臭化カリ:1日2回投与
ゾニサミド:1日2回投与
ジアゼパム:1日2-3回投与
クロナゼパム:1日2回投与
などが一般的な薬になり、獣医師によりどの薬が処方されるかわかりません。

値段は1粒50円~100円のものがほとんどですが、病院によって多少料金が変わってきます。

犬のてんかん治療

犬のてんかん治療

てんかんはすぐに改善できる症状ではなく、根気強く向き合っていく必要があります。

てんかん発作の治療方法には他にも鍼灸治療と漢方薬の内服が中心となります。

それに加え、抗てんかん薬を使用し続けて効果が無い場合は、症候(しょうこう)てんかんにかぎり外科手術も可能です。

しかし、全身麻酔を使って手術するので100%安全な手術ではありません。

どの治療方法をするのか飼い主さん自身が判断し、愛犬にあった治療方法を探してみるのがいいでしょう。

 



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