犬の病気

狂犬病とは・症状・予防接種ワクチン・致死率・人間にうつったら・日本にいる?

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狂犬病とは?

Contents

狂犬病について

狂犬病とは

狂犬病はすべての哺乳類と鳥類が感染します。

病原体は狂犬病ウイルスで、咬まれたり引っ掻かれることで感染します。

世界で毎年約5万5000人の人、数十万頭の動物が狂犬病で死亡していると言われています。

狂犬病の症状

犬では、狂犬病に感染してから発症するまでに3~8週間の潜伏期間があります。

症状は、全体の80%を占める狂躁型(きょうそうがた)と残り20%の麻痺型に分類されます。

狂躁型の初期は不安・異常行動・食欲不振といった様子が見られ、その後は目的なく歩き回る・無意味に地面を掘る・狼のような特徴的な遠吠えをする・攻撃的になり目の前の物に咬みつく・顔つきが凶暴になる・水を極端に怖がるといった症状がみられます。

最終的には大量のヨダレを流し、足腰が立たなくなり、呼吸麻痺により衰弱して死に至ります。

沈鬱型では、後半身から前半身に麻痺が拡がり、水や食べ物が飲み込めなくなり衰弱し、やがて死に至ります。特にコウモリ由来の発症に見られます。

狂犬病の予防接種(ワクチン)

狂犬病の予防接種

「狂犬病予防法」に基づき犬の飼い主には、市町村に犬を登録すること・犬に毎年狂犬病の予防注射を受けさせること・犬に鑑札と注射済票を付けることが義務づけられています。

これらの義務を怠ると狂犬病予防法違反となり、20万円以下の罰金に処せられます。

予防接種は、生後91日以上の犬に毎年1回、原則4~6月中に接種します。

狂犬病の致死率

狂犬病は発症するとほぼ100%死に至りますが、人では感染後にワクチンを連続して接種することにより発症を防ぐことができます。

その場合は、1回目のワクチン接種日を0日として、3日・7日・14日・30日・90日の計6回接種します。

狂犬病にかかった犬が日本にいる?

日本では約60年間狂犬病がない状態が続いていますが、台湾や中国などの近隣諸国では狂犬病が蔓延しており、いつ日本に入ってきてもおかしくない状態です。

狂犬病に感染した野生動物がたびたび確認されているロシアでは、犬は「船の守り神」と考えられています。

北陸地方などではロシア漁船が犬を連れて寄港するケースがあります。

コウモリや猫にも感染するので、知らないうちに船に紛れ込んでいる可能性もあります。

また、密輸によって、感染した野生動物が国内に入ってくる可能性もあります。

現在日本には狂犬病の犬はいないと言われていますが、これらの事を考えると誰も気付かない所で狂犬病の犬が日本に上陸し、死亡している可能性は否定出来ません。

狂犬病が人間にうつったら

感染しても症状の出ない「潜伏期」が一般に1~3ヶ月ありますが、長いものでは25年という報告もあります。

受傷部と脳の距離、入ったウイルスの数などによって長短があります。

まず発熱・倦怠感・食欲不振・吐き気・空咳、倦怠感などの様子がみられ、その後不安感や興奮、精神錯乱、筋肉の痙攣といった神経症状がみられます。

また、水を飲もうとすると喉の筋肉が激痛を伴い激しく痙攣するため「恐水症」と呼ばれる水を怖がるような症状がみられます。

そして、風が顔面に当たる刺激で激痛を伴うために風を怖がるように見える「恐風症」という症状もみられます。

その後、昏睡期に入り呼吸機能不全になり死に至ります。

 



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