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猫が怒る理由~猫が怒るのをしつける
猫が怒る理由
・テリトリーを脅かされた
猫が怒る代表的な場面は、自分のテリトリーを脅かされたときです。
猫はとても縄張り意識の強い動物で、常に自分のテリトリーを守ることに神経を使っています。
ですから自分のテリトリーによその猫が入り込むと、「縄張りを侵略された」と強く怒ります。
オス猫ほどこの傾向が強く、縄張りを巡って大喧嘩になることもあります。
またこれは室内飼いの猫であっても同じです。家の中でも自分のテリトリーが決まっているため、多頭飼いの場合は同居猫との折り合いが悪いと、些細なことで怒って喧嘩になりがちです。
・ストレスが溜まっている
ストレスが溜まりやすい生活を送っていると、猫はイライラが募らせて怒りやすくなります。
人間と同じように猫もストレスによって情緒不安定になります。
例えば猫の数が多い家では、食事のときにイライラして他の猫を叩いたり、飼い主さんに噛みついたりします。
多くの猫と一緒に食事を摂ると、他の猫にフードを奪われるなどして落ち着いて食べることができません。
そのため「お腹が空いて早く食べたい」猫はストレスとなり、イライラして怒りやすくなります。
ほかにも無理やり抱っこされたりしつこく触られると、ストレスが溜まって怒りやすくなることがあります。
・外に出たい
自由に外に出ている猫が飼い主さんの都合で急に外に出して貰えなくなると、「外に出せ!」と怒って暴れることがあります。
これは外に出る習慣が身についているためです。
その猫にとっては普通のことであり、どうしてダメなのか理由が理解できないのです。
このようなことにならないために早くから室内飼いを徹底させましょう。
・動物病院に行きたくない
猫は環境の変化に弱く、知らない場所に連れ出されるのをとても怖がります。
動物病院には他の犬猫も来ているうえに、注射などの苦痛が伴うため「嫌な場所」だと記憶されます。
そのため次に動物病院に連れて行こうとしたときに、「またあの嫌な場所に連れて行く気だろ」と察知して怒り出すことがあります。
猫が怒る時の顔の変化
怒っているときの猫は普段とは全く違う顔をしています。
目が吊りあがり瞳孔は最大まで開いて見るからに怖そうです。
さらに興奮すると口を開けて牙を見せることがあります。
穏やかな性格の猫であっても怒ると表情が一変してしまいます。
怖い顔で「自分に近づくな!」と相手を威嚇することで、怒っていることをアピールしているのです。
「喧嘩を避けたい」という思惑もあるため、臆病で警戒心の強い猫ほど激しい表情になりがちです。
猫が怒る時のしっぽの変化
怒っている猫は尻尾が風船のようにボンッと膨らんでちょっとユーモラスです。
猫は興奮すると毛が逆立ちますが、普段の尻尾はペタンとしているため膨らむと一目で変化が分かります。
インパクトのある尻尾によって、怒っていることを相手にアピールしているのかもしれません。
ほかにもイライラした猫は尻尾をブンブンと左右に振り回すことがあります。
もし愛猫を抱っこしているときに尻尾をブンブン振り回したら、機嫌が悪く怒っている証拠です。
犬とは違って決して喜んではいないので、しつこくしないで早く離してあげましょう。
猫が怒る時の耳の変化
怒っている猫は耳が鋭く尖りピンと立っています。
耳の向きは威嚇するときは横を向き、怯えているときは後ろに伏せます。
猫が怒って噛むのをやめさせる方法
イライラして怒っている猫は飼い主さんや他の猫を噛むことがあります。
ですが猫は怒りで興奮しているため「止めて!」と言っても聞く耳を持ちません。
愛猫に何度も噛まれたときは無視してその場を離れましょう。
噛んでも何も良い反応が得られないと分かれば、自然と噛むのを止めます。
猫同士で噛むときは、怒ってる猫を部屋の外に出すなどして引き離しましょう。
猫も人間と同じように怒っているときに八つ当たりすることがあります。
八つ当たりされた猫にとっては迷惑このうえありません。
近くに猫が居なければ八つ当たりできないので、他の猫が近づかないように見守りましょう。
猫が怒るのをしつける
愛猫が怒るからといって叩いたり大声で怒鳴ったりしてはいけません。
猫はその意味が理解できないため、「よく分からないけど、怖いから近寄らないようにしよう」と逃げ出してしまいます。
その場ではおとなしくなっても同じことの繰り返しになります。
そして叩かれたり怒鳴られた怖い記憶だけが残ってしまいます。
このようなことが続くと愛猫との関係にヒビが入りかねません。
猫にも人間と同じように感情があります。怒ることそのものは問題行動ではなく、止めさせることもできません。
また怒ってる猫は興奮しているため、なだめて落ち着かせようとしても無駄です。
しばらく近づかないようにして、自然に落ち着いて冷静になるのを待ちましょう。