猫のしっぽで気持ちが分かるの?
猫はコミュニケーションとして「しっぽ」を使い気持ちを表現します。
本来は体のバランスを取るためや、マーキング行為に使うしっぽですが、
・甘えたい時
・興味がある時
・不満がある時
・威嚇をしている時
を表す時にもしっぽが動きます。
不満な時は早くなり、気分が良い時はゆっくりした動きに変わります。
猫の気持ちを把握したい時は、しっぽの動きや形で判断すると良いでしょう。
猫がしっぽを立てる理由
猫は好意がある相手にしっぽを立てるため
・子猫返りをしている時
・飼い主に構ってほしい時
・猫同士の挨拶の時
などに多く見られます。
垂直に真っ直ぐ立てている時は、子猫の名残があります。
要求を満たしたい時も、しっぽを垂直に立てます。
母猫が子猫のしっぽを立てて排せつを促しお尻を清潔に保っていたためです。
しっぽの先を前に向けている時は「挨拶」の意味ですので「猫同士の友情」を確かめている仕草と思いましょう。
猫のしっぽが膨らむ理由
激しく動揺した時は心拍数が上がるため、付け根から全端まで全て膨らむ傾向があります。
・外猫と喧嘩中
・動物病院に連れていかれた時
・多頭飼い同士で遊んでいる最中
・鏡などに自分の姿が写り驚いた時
・自分が知らない大きな物を見た時
など外部の刺激が重なると、自然に根元からしっぽが大きく膨らむ現象が起きます。
相手を威嚇中している時は、背中の被毛も逆立ち自分を大きく見せる効果も。
怖いと感じている時、おもちゃで夢中になっている時も同じことが起きています。
動揺している時、驚いた時も心拍数は上がりますので、しっぽが膨らみます。
猫がしっぽを振る理由
小刻みに動かすほど感情も小さく、振り方が大きいほど不満が溜まっている目安となります。
・満足していて気分が良い時
・外の鳥などを眺めている時
・苦手な態勢にされた時
・寝ている時に起された時
などの感情で振り方も異なります。
猫の気分が良い時は、うねるような穏やかな振り方をします。
興味を示している時は、左右に小さく振るのが特徴です。
ですが付け根から左右に大きく振る場合は、不満がたまっているサインです。
飼い主に怒られて反省をしている時は、しっぽが下がり振る回数が減ります。
猫がしっぽの先だけ動かす理由
猫が慎重に考えている時は、しっぽの先端だけが動きます。
本来は、しっぽの先端を動かし獲物を狙うタイミングを測ります。
獲物を捕まえたいけど落ち着かないと言ったところでしょう。
飼い猫は狩りをする必要がありません。
猫も寝ている時に呼びかけられた時や、触られた時は落ち着かないでしょう。
しっぽの先を動かして「起きてまで応じられない」と言う反応をしています。
飼い猫であっても刺激しすぎると怒るため適度な距離を保って下さい。