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猫の出産時期
猫はオス・メスともに生後6ヶ月頃には性成熟します。
つまりこの頃から交尾を行うようになり、メス猫は肉体的に妊娠が可能になります。
とはいえ発情していないと交尾には至りません。猫の発情期は年に何度も訪れますが、春先の2月と秋口の9月が大きな発情期です。
メス猫は交尾による刺激で排卵するため、ほぼ100%の確率で妊娠します。
猫の妊娠期間は平均2ヶ月程度です。
なので2月と9月に交尾すると、4月と11月に出産を迎えることになります。
子猫の多くが春と秋に産まれるのはこのためです。
猫が出産する時間帯とかあるの?
猫が出産する時間帯は特に決まっていません。
人間もそうですが、臨月を迎えた母猫はいつ陣痛が激しくなるか分かりません。
お腹の中の胎児が十分に成長して、「そろそろ外に出たい」とピークを迎えたときが出産するタイミングです。
その時間帯は昼のこともあれば夜のこともあります。
ですから飼い猫が妊娠して、2ヶ月目を迎えたときはいつ出産が始っても良いように、万全の準備を整える必要があります。
猫が出産できる年齢
メス猫は生後6ヶ月で妊娠可能になります。
出産までには2ヶ月程度かかりますから、生後8ヶ月前後から出産が可能になります。
ただし早産の場合はそれよりも早く生まれることになります。
猫にとって出産は自分の力のみで子猫を産む命がけのイベントです。
なので母体に大きな負担がかかります。
一般的には体力がある若い猫のほうが母体へのダメージが小さくなります。
とはいえ1歳になっていない猫の場合は、まだ体が小さいため母体への負担が大きくなってしまいます。
このようなことから猫の出産は1~6歳くらいまでが適齢とされています。
猫って何匹くらい出産するの?
一度の出産で産まれる子猫の数は少ないときで2匹、多いときは7匹以上と幅があります。
平均すると4匹の子猫を産むとされています。
動物病院でレントゲンを撮ってもらうことで、胎児の数が分かります。
猫が出産する兆候
出産が迫った母猫は段階ごとにいくつかの兆候を見せます。
愛猫のお腹が大きくなったら、この兆候を見逃さないようによく観察しましょう。
・出産できる場所を探し始める
出産が近い母猫がまず見せる兆候は場所探しです。
部屋の中をウロウロしたり、普段は行かない部屋に行ったり、押入れに隠れようとします。
猫は薄暗くて自分の体がすっぽり入る程度の狭い場所が安心できるため、このような場所が近くにないか探しているのです。
・ほとんど動かなくなる
母猫が出産する場所を決めると、今度はほとんど動かなくなります。
どこかに隠れて出てこなくなるとそろそろ産まれるという合図です。
・陰部を繰り返し舐める
出産の時間が近くなった母猫は、いつ子猫が出てきても良いように陰部を何度も繰り返し舐める仕草を見せます。
・呼吸が荒く激しくなる
いよいよ分娩が始まるという段階になると、呼吸が荒く激しくなり、ため息をつくような兆候を見せます。
ただし猫によってはこのような兆候なく、いきなり分娩が始まることもあります。
猫はどんな場所で出産するの?
家の中では押入れやダンボール箱の中など薄暗い場所を選んで出産します。
外では縁の下や人が入れない建物の隙間などを出産場所に選びます。
いずれにしても猫は自分で安心できる場所を選んで出産します。
飼い主さんが出産場所を用意しても、おとなしく使うことはまずありません。
そこで猫が選んだ場所をより安心して出産できるように整えましょう。
ホコリが立たないように掃除をしたり、落ち着くように囲いをすると良いでしょう。
また寒い季節に出産する際は、暖房を入れて部屋を暖かく保ち、暑い季節に出産する際は、室温が上がり過ぎないように適度に冷房を入れてください。
猫の出産準備に何を用意すればいいのか
主に以下の物を準備します。
・産箱
産まれた赤ちゃん猫を入れる箱です。
中には布やタオルを敷き詰めておきます。
・消毒液
赤ちゃん猫を触る前に、人間の手を消毒します。
・お湯
赤ちゃん猫の体を洗うために使います。
人肌程度のぬるめのお湯を用意してください。
・ガーゼ
赤ちゃん猫の体を拭くために使います。
口に羊水が詰まっているときはガーゼで取り除き、自発的な呼吸を促します。
・タオル
洗った赤ちゃん猫を包んで水気をとるために使います。
・ハサミ
母猫が自分でへその緒を切れない場合に使います。
先の丸く小さなハサミが安全です。