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猫の避妊後のヘルニア・へそのヘルニアについて

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猫 ヘルニア

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猫の避妊・ヘルニア・臍ヘルニアについて

猫の避妊手術後にヘルニアになる

避妊手術の後に腹膜を縫合する糸の結び目が外れてしまったり、縫い幅が広かったり、縫い方が緩かった場合には、ヘルニアになる可能性があります。

ヘルニアを起こすと切開した部分から腹腔内の脂肪が皮下に脱出してしまうため、皮下が柔らかい感じの膨らみになります。

避妊手術後のヘルニアは滅多に起こりませんが、万が一発症した場合には執刀医の技術不足や猫が激しく暴れることなどが原因となり得ると考えられます。

また、手術後に腹部が腫れたら必ずヘルニア、というわけではありません。

手術後に患部が腫れることは比較的良くあることです。

身体に傷がつくことによって起こる生体反応や、縫合糸に対する反応、猫自身が気にして舐めることが原因で患部が腫れることがあります。

そのまま経過観察をすることで自然と腫れが引くこともあれば、何らかの薬を投与する必要があったり、傷口を舐めないようにエリザベスカラーの装着が必要になることもあります。

飼い主さん自身で様子を見て良いものか判断することは危険ですので、動物病院を再度受診し獣医さんの判断を仰ぎましょう。

猫のお腹・へそがヘルニア

猫 ヘルニア

通常猫のへそは目立たず、どこにあるかわからないような状態ですが、まれにすへそがすぐに見つかる「出べそ」になっている猫がいます。

この場合は、「臍ヘルニア」になっている疑いがあります。

臍ヘルニアは、先天性異常によりへその部分の腹膜が閉鎖していない場合に起こります。

すぐに命にかかわることはありませんが、重症のケースでは治療を要します。

穴(ヘルニア孔)の空いた場所から腹腔内の脂肪や内臓が脱出することでへそが膨らみます。

通常は脂肪のみ脱出し、押すと腹腔内に戻りますが、また脱出し出べそになります。

生後半年ほどで自然に閉じることありますが、閉じなければ、生後半年頃に行われる避妊や去勢手術の時に、全身麻酔をするついでにヘルニアも一緒に手術することが多いです。

また、ヘルニア孔が徐々に広がることがあります。

この場合、腸管が入り込み腸閉塞を起こしたり、酷いと腸が壊死してしまいます。

出べその膨らみが大きくなったり、手で押しても腹腔内に戻らなくなったり、嘔吐・食欲不振など体調に変化があればすぐに動物病院を受診しましょう。

手術の費用は、避妊や去勢手術と同時であればプラス2~5千円、ヘルニアのみの手術では2~5万円くらいが目安になります。

腸管が壊死している場合には腸管の壊死した部分を切除し、腸管の端々を接合する手術を行うため費用は余計にかかると考えましょう。

 



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