猫の目やにについて
猫の目やにの原因
目の病気が原因のものには
結膜炎
角膜炎
乾性角結膜炎(ドライアイ)
眼瞼内反症
流涙症
ブドウ膜炎
などがあります。
アレルギーや鼻炎、猫ウイルス性鼻気管炎などの感染症が原因で目やにが出ることもあります。
猫の目やにの取り方
黒っぽい目やにが少量付いている程度であれば、きれいに洗った手でそのまま丁寧に取っても問題ありません。
目やにがこびりついている場合や、まぶたがくっついてしまい目が開かない場合には、コットンやガーゼを使いましょう。
コットンをぬるま湯に浸し、目の周りを軽く拭いていきます。ゴシゴシとこすり取るのではなく、押し当てながら少しずつ時間をかけてふやかすイメージです。
猫の体を後ろから包み込むように支えると動き回りません。
嫌がって暴れてしまう場合には、誤って目を傷つけてしまう可能性があるので、無理に取ることはやめましょう。
まぶたがくっついている場合はそのまま放置すると最悪目が潰れて失明してしまったり、まぶたが開いても成猫になってからも目に後遺症が残る危険性があるので、動物病院に連れていきましょう。
猫の目やにの性状・黄色い・緑・黒・透明
黒や乳白色の目やにが目頭に少量付いている程度であれば正常な新陳代謝によるものの可能性が高くあまり心配する必要はありません。
量が多い場合は目に異常があることもあるので要注意です。
黄色や緑色、灰色に近い色の目やにが見られる場合には、感染などを起こしている恐れがあります。
特に、ドロッとした性状の目やにでは細菌による感染症を引き起こしている可能性が高いです。
目が傷ついた場合、受傷した部分が細菌感染を起こし、緑色の目やにが出ることがあります。
ウイルス感染が原因となる場合は、緑色だけでなく赤色~赤褐色の目やにが見られることがあります。
透明でサラサラとした目やにが出る場合は、アレルギーの疑いがあります。
猫の目やに対策
まずは目やにの原因を特定することが大切です。
結膜炎や角膜炎では抗生物質や抗炎症剤を使用します。
ブドウ膜炎では虹彩と水晶体の癒着を防ぐための散瞳薬も使用します。
点眼薬や眼軟膏での治療が中心となりますが、状態が悪い場合や自宅で点眼薬などを付けさせてくれない子には内服薬を使用することもあります。
目を気にして引っ掻くと状態を悪化させてしまうので、エリザベスカラーなどを着用させ自傷を防止することもあります。
眼瞼内反症ではまつげや被毛が眼球に直接当たってしまいます。
軽度の症例では消炎剤の点眼など内科的治療が選択されることもありますが、眼球にあたる被毛やまつげを定期的に抜く処置が行われたり、重度のケースでは外科手術によりまぶたの構造を正常にすることもあります。