犬の健康管理

犬の糞線虫とは・感染経路・感染対策・検査・駆除・治療方法

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犬の糞線虫

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犬の糞線虫

犬の糞線虫とは

糞線虫は成虫でも体長2mm、体幅0.04mm程度の白色糸状の寄生虫で肉眼では確認する事は難しい寄生虫です。

小腸や肺に寄生し、様々な症状を引き起こします。人間にも感染する人獣共通感染症です。

犬の体内には雌成虫のみが寄生し、雌のみで無性生殖を行い卵を産みます。

この卵や幼虫が便と一緒に体外に排出され体外で発育し、雌と雄に発育します。

感染した場合、成犬では下痢を起こす事もありますが、ほぼ症状が見られない事も多いです。

子犬が感染した場合には急性出血性の腸炎を起こしたり、発育不良や、激しい下痢による体重減少や低血糖を引き起こす事もあります。

また、糞線虫が肺に侵入した場合には咳や湿疹の症状も見られます。

犬の糞線虫の感染経路

糞線虫に感染している犬の便を口にしたり、便で汚染された場所を舐める事により感染する経口感染。

糞線虫が皮膚に穴を空けて、血管を通って肺に侵入する経皮感染・感染した母犬の授乳により子犬に感染する経乳感染などがあります。

他にも腸管や肛門周辺から再度体内に侵入する自家感染を起こす事もあります。

犬の糞線虫の感染対策

犬に何も症状が出ていなくても検診目的の定期的な検便を行ったり、清潔な環境を整える事が重要です。

糞線虫は適度な湿度のある場所で生存する為、換気等をし、ジメジメした環境を作らないようにしましょう。

排泄直後の便に存在する幼虫は感染力を持っていない為、便は早めに処理する事が大切です。

また、感染している犬の便を処理する時にゴム製の使い捨て手袋を使用したり、処理後に手を必ず洗うようにしましょう。

犬も体調のいい時にシャンプーし、体に付いた卵・幼虫・便を落とし、清潔に保ってあげます。

母犬が糞線虫に感染している場合にはすぐ子犬への授乳はやめさせなければいけません。

犬の糞線虫の検査

検査方法は顕微鏡での検便検査となります。

しかし顕微鏡検査は虫のいる場所の便を見た場合のみ発見が可能なので、一度の検査で100%駆虫できたと確認する事が難しくなります。

一度の検便で50%。2度の検便でも70%くらいの可能性での発見率となります。

犬の糞線虫の治療・駆除

獣医師の処方した駆虫薬の投薬での治療となりますが、糞線虫は駆虫が難しく、一回の駆虫では完全に駆虫できない事があります。

また自家感染という糞線虫独特の特徴もある為、繰り返しの投薬や検便必要になります。

他にも症状が起きている場合にはその症状に応じた治療も施されます。

 



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