犬の健康管理

犬の脱毛の原因・かゆみを抑えてあげる方法

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犬の脱毛



犬の脱毛について

犬の脱毛の原因

季節の変わり目に毛が抜けるなどの生理的な脱毛と、病気が疑われる脱毛があります。

脱毛を起こす病気には、皮膚炎を起こすものや内分泌の病気によるものなどがあります。

<皮膚炎を起こす病気>
・アレルギー
ある特定の抗原(アレルゲン)に対して生態防御反応が起きて身体に異常が起こる状態です。
対象となる抗原はその犬によって異なります。
それぞれの個体にとって特定のアレルゲンが入ってくると起こるアレルギー(ノミアレルギー、食物アレルギー、昆虫アレルギー、接触性アレルギー、薬疹など)と、いくつかのアレルゲンが複雑に関わるアトピーがあります。
皮膚炎だけでなく、喘息や気管支炎などの呼吸器症状や下痢や嘔吐などの消化器症状を示す場合もあります。

・皮膚糸状菌症
真菌の一種で、皮膚の構成成分であるケラチンを餌にして発育します。
特徴的な円形の脱毛を示し、急速に広がります。

・外部寄生虫
脱毛の原因となる寄生虫にはノミ・シラミ・毛包虫・疥癬などがあります。

・細菌感染症
皮膚には元々細菌が常在していますが、細菌感染症では免疫力の低下などにより細菌が異常に繁殖して皮膚炎を起こします。
最も多くみられるのが「膿皮症」で、多くの場合には原因となる病気(寄生虫症や真菌症)があり、そこから二次的に細菌感染が起こります。

<内分泌の病気>
・副腎皮質機能亢進症
クッシング症候群とも言います。
様々な理由で副腎皮質という場所が過剰に働き、血液中にホルモンの一種であるコルチゾールが過剰に分泌されることにより発症します。
犬のホルモンの病気の中では一番多くみられ、5才以上の中~高齢犬に性別に関係なく発症します。
必ずみられる症状は飲水量の増加と排尿量の増加です。
また、食欲増加・腹部膨満のほか、身体全体にみられる左右対称の痒みを伴わない脱毛・皮膚が薄くなり傷が治りにくくなるなどの変化がみられます。

・甲状腺機能低下症
甲状腺の萎縮などにより必要な量のホルモンが分泌されなくなることにより起こります。
ゴールデン・レトリバー
シェットランド・シープドッグ
柴犬
などに多くみられます。

主な症状は
疲れやすくなる
目つきや仕草に覇気が無くなる
異常に寒がりになる
発情周期が不規則になる
脱毛しやすくなる
尾がネズミのようになる(ラットテール)
などがあります。

・エストロゲン過剰症
雌性のホルモンであるエストロゲンが過剰に分泌されることにより左右対称の脱毛や皮膚炎を起こします。
毛を刈ると再生しにくくなります。
雄では生殖器の腫瘍が原因となることがあり、乳腺の発達などの雌性化現象もみられます。

・アロペシアX(脱毛症X)
原因不明の脱毛症で、確定診断は困難です。
遺伝や内分泌ホルモンが関係していると考えられています。

ポメラニアンに多発しますが
シェットランド・シープドッグ
サモエド
シベリアン・ハスキー
チャウチャウ
トイプードル
など様々な犬種でみられます。

1才~4才頃から発症し、足と頭部以外に痒みを伴わない脱毛が起こります。
発症初期は明らかな脱毛が見られず、毛のボリュームが減ることで異変に気付く飼い主さんが多いようです。

・下垂体性矮小症
シェパードに多く発生する病気です。
脳の下垂体に嚢胞(液体などが入った袋のような物)が存在することでホルモンの分泌が低下し、生後2~3ヶ月頃から成長不良を起こします。
被毛は著しく短くなり、左右対称の脱毛がみられます。



犬の脱毛と痒みを抑えてあげる方法

脱毛の原因にあった治療を行います。

・アレルギー
ステロイド剤や抗アレルギー薬による治療や、食餌療法、シャンプー(薬浴)により痒みや炎症を抑えます。

・皮膚糸状菌症
脱毛部位の毛刈り、シャンプー(薬浴)、抗真菌薬(外用薬・内服薬)を使用します。

・外部寄生虫
寄生している虫に対応した駆除薬を投与し、必要に応じ痒みや炎症を抑える治療を行います。

・細菌感染症
抗生物質や抗菌剤の投与、細菌感染症を起こす原因となる病気があればその病気に対する治療が必要です。

・副腎皮質機能亢進症
病気の原因や状態により治療法が異なり、長期にわたりホルモン製剤などを投与する内科的治療や、原因となる腫瘍があれば腫瘍切除を行う外科的治療も検討されます。

・エストロゲン過剰症
避妊・去勢手術により治癒します。

・アロペシアX(脱毛症X)
未去勢の犬では去勢手術を行うことで改善がみられることがありますが、再発するケースもあります。
毛周期を整える薬やホルモン製剤の投与などにより治療を行いますが効果には個体差があり、一度生えても換毛期に再び脱毛してしまうことがあります。

・下垂体性矮小症
ホルモン製剤などを投与することで脱毛は改善されますが、身体の成長はあまり期待出来ません。



 



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