犬にノミがついたら
犬のノミの症状
犬にノミが寄生すると、犬の皮膚にノミが咬みつき吸血を行います。
その吸血によって物理的刺激が加わることによって激しいかゆみを伴い、ノミに寄生された犬は皮膚を掻くしぐさを取ることが多くなります。
ノミの寄生が多くなってくると、ノミの外部的刺激から「丘疹」という赤いポツポツが出来てしまったり、また掻きすぎて傷ができ、そこから細菌が入ることで二次感染を引き起こしてしまうこともあります。
二次感染を引き起こしてしまうことで化膿してしまい、脱毛を伴う皮膚炎に進行してしまうことも多くなります。
中にはノミに吸血されるときにノミの唾液に対してアレルギー反応を起こしてしまい、たった1匹のノミの寄生でもアレルギー性皮膚炎や、ひどい場合には命にかかわる様なアナフィラキシーショックを引き起こしてしまう場合があるので注意が必要です。
犬のノミ取り・駆除する方法
犬に寄生したノミは、基本的に動物病院でスポットタイプの駆虫薬を首元に垂らすことで駆虫します。
しかしスポットタイプの駆虫薬は生まれたばかりの子犬は使用することが出来ないため、その場合はスプレータイプの駆虫薬を使用します。
市販品でも発売されているものがありますが、動物病院で処方される駆虫薬のほうが即効性がありなおかつ効果も持続するので、出来るだけ早く動物病院で処方してもらいましょう。
またその駆虫薬を垂らすことで寄生しているほぼ全てのノミを殺すことは出来ますが、ノミの糞や残骸などはそのまま残るためノミ取りシャンプーやノミ取りクシなどを使用して被毛についたものを落とす必要があります。
犬のノミの予防薬
犬のノミの予防薬にはいくつか種類があるので下記を参照ください。
・スポットタイプ
前述した駆虫薬と同じく、首元に予防薬を数滴薬垂らすことによって犬の汗腺に薬が効くタイプの予防薬です。
主に1か月効果が持続することが多く、垂らすだけなので大きな副作用もなく安全で、一番使用されている予防薬です。
・飲み薬タイプ
近年発売されたタイプの予防薬で、主に1~2か月に1回飲み薬を飲むことによって予防します。
中にはフィラリアの予防薬と一緒になっているものもあり、1回の投薬でフィラリアとノミの予防が出来ることから近年使用する方が多くなっています。
しかし飲み薬になるのでどうしても飲ませるのが大変だったり、嘔吐などの副作用があったりなどデメリットもあると言われています。
・ノミ取り首輪
昔から市販されているもので、ハーブの臭いがする首輪を付けることによってノミの付着を防ぐものです。
このタイプは臭いがきつく犬が嫌がることが多いほか、完全に予防が出来る訳ではなく付着しにくくなるだけなので、最近では使用する方も減ってきています。
犬のノミは人間にうつる?
主に犬に寄生するノミは「イヌノミ」と「ネコノミ」に分かれますが、近年はイヌノミは減少しており、圧倒的にネコノミの寄生が多くなっています。
ネコノミは犬や猫だけでなく、人間も刺されますので注意が必要です。
ネコノミに人間が刺されると強烈な痒みが出るため、掻きむしることによって皮膚炎になってしまう以外にもアレルギー反応を起こしてしまいます。
人間がノミに刺されてしまった場合には皮膚科で治療をするとともに、部屋自体にもノミが落ちてしまっていることが考えられるので市販のバルサンなどの燻製殺虫剤を使用して部屋の駆虫もしっかりと行いましょう。
犬のおすすめノミ用シャンプー
前述の通り、より確実な駆虫方法は動物病院での駆虫薬の処方になりますが、ノミを見つけてしまったのが夜中だったり、どうしてもすぐに連れて行くことが出来ない場合は、ノミ用シャンプーを使用することである程度寄生したノミは落とすことが出来ます。
その際、犬におすすめの犬用シャンプーはジョイペットのダニとノミとりリンスインシャンプーです。
このシャンプーは臭いも微香性で犬に優しいにも関わらず、犬に優しい殺虫成分を配合しているので安全に使用することが出来ます。
低刺激性になるので、ノミの寄生により皮膚病になった犬の皮膚にも安心して使用することが出来ますが、出血などを伴ってしまっている場合は必ず動物病院に相談してから使用しましょう。