犬の健康管理

犬のヘルニアの原因・症状・初期症状・治るのか・漢方薬治療食・サプリメント・薬・手術費用・治療法・リハビリ・散歩の仕方

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犬のヘルニア



犬のヘルニアの原因

脊椎と脊椎の間でクッションのような役割を果たしているのが椎間板です。

椎間板は中心にある髄核とその周りにある繊維輪から構成されています。

椎間板に無理な力が加わると髄核が飛び出し、脊髄を圧迫した状態になります。
これが「椎間板ヘルニア」です。

肥満や老化、過度な運動や怪我などで発症することもありますが、咳やくしゃみなどの日常的な動きで発症する場合もあります。

ダックスフンドやウェルシュ・コーギー、シー・ズーなどは遺伝的に椎間板ヘルニアを起こす可能性の高い犬種です。




犬のヘルニア症状・初期症状

初期では、痛みの為に背中を丸める姿勢をとることが多く、運動を嫌がり抱き上げたときに痛がります。

また、背中を触ると痛がります。

徐々にふらついて歩くようになり、後足の力が弱くなることにより足先を引きずり怪我をしたり、足を裏返した状態で立っている様子もみられます。

更に進行すると立ち上がれなくなり、後足や尾に動きはあるものの前足だけで歩くようになります。

そのうち後足と尾の感覚は無くなり、自力で排泄できなくなります。




犬のヘルニアは治る?

初期症状の段階で治療を行った場合には80%以上の確率で改善します。

重症化し、後足や尾の感覚を失ってから手術を行い再び歩行出来るようになる確率は50%程度と低くなっています。

椎間板ヘルニアの治療は早期発見・早期治療が最も大切になります。

少しでも疑いがあれば早急に動物病院を受診しましょう。




犬のヘルニアのサプリメント

軟膏を構成する成分であるグルコサミンやコンドロイチン、ビタミンなどを含むサプリメントが有効です。

これらは加齢と共に身体の中で作られにくくなります。

関節痛の緩和や老化防止の効果が期待されている「緑イ貝」のサプリメントも効果が期待できます。

動物病院では「プロモーション」「コセクイン」「リプロフレックス」といったサプリメントを扱っている所が多いようです。




犬のヘルニアの薬

症状が軽度の場合は、ステロイド剤や消炎鎮痛剤を投与し安静にします。

鎮痛剤を使用すると犬は痛みが軽減されることにより余計に動きまり症状を悪化させることもあるので、様子を観察する必要があります。

重度の場合には手術後に抗生物質などを投与します。



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犬のヘルニアの手術費用

病院によって大きな差があるので、費用については事前に確認しておきましょう。

目安として、外科的治療では10万 ~ 50万円程度かかります。

手術代の他に血液検査代やレントゲン検査代、入院費などがかかります。

内科的治療を行う場合は1回の通院で2,000円~ 1万円程度になります。




犬のヘルニアの治療法

犬のヘルニアの治療法

症状が軽度であればステロイド剤や炎症剤を投与して安静に過ごさせる温存療法を行います。

絶対安静を指示された場合には、トイレとベッドが置ける程度の狭いケージの中で過ごさせ、椎間板ヘルニアになっている部分を動かさないように努めます。

犬が自ら意識して後足を動かすことが出来なかったり、痛覚を消失しているケースでは、この温存療法による治療効果はあまり期待出来ません。

症状が重度の場合には、膨らんだり飛び出している椎間板を手術によって取り除き、脊髄への圧迫を解除します。

手術後にはリハビリテーションが必要になります。




犬のヘルニア手術後のリハビリ

マッサージや屈伸運動・鍼・お灸などを行います。

温かいお風呂に入れる温熱療法も、自然治癒が確実に促進されます。

設備の整った病院やリハビリ施設では、プールでの歩行運動やバランスボールを使った運動も行います。

退院後も、家庭で積極的にリハビリを行う必要があります。




犬のヘルニアで気を付けたい散歩の仕方

散歩の許可が出たら、腰に負担がかからないよう平坦な道をゆっくり歩かせます。

段差がある所や足場の悪い場所では抱っこしましょう。

抱き上げるときも、腰に負担をかけないよう片手を首の下や前足の脇の下に入れ、もう片方の手はお尻の後ろを支えて抱っこしてあげましょう。

もし途中で動きが止まったり、痛がる様子があれば無理をせず散歩を中断します。

一度に長い距離を散歩するのではなく、5分~10分程度の短い散歩を数回に分けて行う方が効果的です。



 



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