犬の健康管理

犬の歯の本数・歯が抜けるグラグラ・色素沈着・歯の色が黒色・茶色・抜歯

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犬の歯

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犬の歯について

犬の歯の本数

犬の永久歯は全部で42本あります。

生えている場所によって様々な形をしており、上顎は前から切歯(3本)・犬歯(1本)、前臼歯(4本)・後臼歯(2本)に分けられます。

下顎は切歯(3本)・犬歯(1本)・前臼歯(4本)・後臼歯(3本)です。

乳歯は上顎下顎ともに切歯(3本)・犬歯(1本)・臼歯(3本)の計28本です。

実際には個体差があり、小型犬では38~40本が多いです。

犬の歯が抜ける

犬の乳歯は、生後4~8ヶ月で永久歯に生え変わります。

生え変わると、乳歯は床に落ちている場合もありますが大抵は餌と一緒に飲み込んでしまい、知らない間に永久歯に生え変わっている事が多いです。

また、歯周病が進行すると歯周ポケットができ、炎症が広がり最終的には歯が抜け落ちてしまうことがあります。

犬の歯の色素沈着

色素沈着の原因の多くは、食餌に含まれる色素が歯についてしまったものや日光を浴びることによる影響です。

日頃から歯磨きをすることで多少の予防効果はありますが、虫歯と違い健康に害のあるものではないので、あまり気にする必要はありません。

無理にスケーリングなどで落とそうとすると、反って歯の表面のエナメル質を傷つけてしまい、そこから虫歯になることがあります。

また、ホルモンの影響や薬の影響で歯の色が変色することもあります。

テトラサイクリンという抗生物質を服用すると、歯の全体が黄色や茶色、グレーに変色する場合があります。

これは、人間でも起こります。

犬の歯が茶色・黒い

犬も人間程ではありませんが虫歯になることがあります。

虫歯が出来る場所は大概上顎の第1後臼歯(一番大きな歯)です。

虫歯になると、病巣は茶色や黒に変色します。

また、時々エナメル質の形成不全により歯の表面がでこぼこになり茶色く部分的に変色している子もいます。

これは、固いものを噛んで歯の表面のエナメル質がすり減ったり、歯髄(歯の中の、血管や神経が通っている場所)で出血があった場合などにみられます。

犬の歯がグラグラ

乳歯の生え変わり以外で歯がグラグラしている場合、殆どが歯周病になっています。

歯垢は放置すると石灰化し、歯石になり、歯肉が炎症を起こします。

この炎症が歯の根元に近い部分にも広がり、歯周ポケットを形成します。歯石は歯周ポケットにも入り込みます。

こうして歯の根元(歯根部)が露出し、歯がグラグラしたり出血がみられるようになります。

犬の歯を抜く

犬の歯を抜く

乳歯から永久歯に生え変わる際、乳歯が抜けずに残ってしまうケースはよくあります。

乳歯が残っていると、歯並びが悪くなったり、歯垢が溜まりやすいことから歯周病を起こしやすくなります。

歯の生え変わる生後4~8ヶ月は、ちょうど避妊や去勢の手術を受ける時期と同じなので、避妊・去勢の手術を受けさせるようであれば同時に残った乳歯を抜くと全身麻酔も一度で済み、身体への負担が少なく済みます。

高齢犬での歯周病の治療は、抜歯を行うかどうかを慎重に検討する必要があります。

抜歯する場合でもしない場合でもリスクがある為、慎重に検討する必要があるのです。

抜歯を行う場合は、犬が動き怪我をすると危ないので全身麻酔が必要となります。

犬が高齢であるほど重症化する傾向があるので、麻酔のリスクは高くなります。

また、重度の歯周病の犬では歯周病の原因の菌などが各臓器に拡散し、心臓や腎臓、肝臓に病気を併発している場合がある為、病気の可能性を考慮する必要があります。

抜歯をしない場合は、歯周病の菌が全身に及び、心臓や腎臓、肝臓への負担が増加し、敗血症などの重篤な合併症を併発する可能性があります。

更に、重度の歯周病になると下顎の骨が脆くなり、柱などにぶつかった際に下顎骨が骨折する危険性もあります。

 



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